中学3年生の皆さんは公立高校入試まで残り半年となり、そろそろ志望校について本格的に考える時期ですね。
ブイステージの塾生様や保護者様とも面談などでそういったお話をする機会が増えてきました。
ところでみなさんは自分の志望校のレベルはもちろん、入試の内容や試験方式なども詳しく把握していますか?
特に公立高校入試において注目すべきなのは、「調査書と学力検査の取り扱い比率」です。
……ここでまず「『調査書』って何?」と引っかかった方もおられるかもしれません。
念のため説明をすると、「調査書」というのはいわゆる「内申書」のことです(どちらかというとこちらの方が聞き慣れた言葉かもしれませんね)。
この調査書には、普段学校で行われている定期テストなどの成績や、出席状況をはじめとした学校での様子を含めた評価が記載されます。
「学力検査」のほうは、もちろん入試本番のテストのことです。
- 内申点 9教科×5段階評価×3学年=135点満点
- 学力検査 5教科×500点満点
新潟県公立高校入試ではこの調査書の得点・学力検査の得点をそれぞれ1,000点満点換算し、各校で定めた比率(3:7~7:3)で合計1000点満点になるように調整して得点を算出します※。
※ 学校独自検査を実施する場合は更に各学校、学科ごとに最大500点満点で設定されたものが追加となります。
ここで、冒頭でお伝えした「調査書と学力検査の取り扱い比率」が大事だという話に戻ります!
「これまでの定期テストの成績があまり良くなくて、調査書の点数はイマイチなんだよなあ……」とは思っても、ある程度の時期まで来ると調査書の得点アップはなかなか難しいもの。そうなると、あとは本番の学力検査で挽回!ということになります。
「そんなこと言っても、この差をひっくり返すには当日に相当な高得点を取らなきゃいけないんじゃないの?」と、思われるかもしれません。ですが、多くの学校(例/ 新潟高校・新潟中央高校・新潟南高校・新潟江南高校など)で採用されている3:7の比率の場合、必要なのはそれほど大きな点数ではないこともあるんですよ。
実際に例を見てみましょう!
調査書で10点の遅れを取っていたBくんが、本番でAくんを抜くことができました!
5教科で16点差ということは、1教科あたり3,4点の差です。問題にしたらほんの1,2問といったところです。たったそれだけプラスすればOKと考えるとそう難しくないと思いませんか?
調査書は3年間積み重ねてきた得点でもちろんとても大切な要素ではありますが、少し足りない分は学力検査でまだまだ取り返すチャンスがあります。逆を言うと、調査書の点数がそれなりに良い人も、本番で大きなミスをしてしまうとあっという間に他の人に抜かれてしまうということ。いかに本番の試験が重要かということが分かりますよね。
入試本番まで気を抜かずにしっかり準備していきましょう!!